更新日: 2023 / 07 / 24

HTMLでファイルダウンロードする方法とうまくいかない場合の原因と対策

カテゴリー: HTML&CSS 入門ガイド

HTMLでファイルをダウンロードする方法とうまくいかない場合の原因と対策について紹介します。

Webサイト上でPDFファイルやZIPファイルをダウンロードしてもらうときは簡単な方法でリンクを作成してファイルダウンロードが可能になります。

このページではそのやり方と失敗しないための原因と対策について解説します。

  1. Webサイト上でファイルをダウンロードできるようにするには?

  2. HTMLでファイルダウンロードする方法

    1. ダウンロードファイル名を任意の値に変更する場合
  3. Javascriptを使ってファイルをダウンロードする方法

  4. download属性が効かない、うまくダウンロードできない場合の原因と対策

    1. ファイルへのパスが正しくない
    2. ファイルが存在しない、またはアクセスできない
    3. クロスオリジン問題
    4. ブラウザのセキュリティ設定
  5. まとめ

Webサイト上でファイルをダウンロードできるようにするには?

Webサイト上でPDFファイルやZIPファイルなどデジタルデータをダウンロードできるようにするには以下のような方法があります。

  • HTMLタグにdownload属性を入れる
  • Javascriptでファイルをダウンロードする

一番簡単なのはHTMLタグでダウンロードできるようにする方法。

こちらはHTMLを編集するだけで簡単にPDFなどのファイルダウンロードができるようになります。

もう1つの方法はJavascriptを使ったダウンロード方法。こちらも

HTMLでファイルダウンロードする方法

HTMLのaタグでファイルをダウンロードできるようにするには次のようにHTMLコードを記述します。

<a href="/path/to/your/file.pdf" download>PDFをダウンロード</a>

必要なのはファイルへのパスと、download属性を追加することです。

ダウンロードファイル名を任意の値に変更する場合

上記の例ではサーバーに設置したファイル名でダウンロードされますが、ファイル名を任意の文字に変更することもできます。

やり方はdownload属性に以下のようにファイル名を指定するだけです。

<a href="/path/to/your/file.pdf" download="example.pdf">PDFをダウンロード</a>

例ではpdfファイルを想定していますが、jpgなどの画像や、csvファイル、zipファイルなども同様に指定できます。

Javascriptを使ってファイルをダウンロードする方法

次にJavascriptを使ってファイルをダウンロードする方法です。以下にサンプルコードを書いたのでコピーして使ってみてください。

こちらは少し複雑なコードになるのですが、書き換える必要があるのは先頭の変数の部分だけなのでコピペしすぐに使えると思います。

必要な変更箇所はHTMLの場合と同じで、ファイルへのパス、ファイル名、リンクテキストの3つだけです。

let filePath = 'https://example.com/path/to/your/file.pdf'; // ファイルへのパス
let downloadFileName = 'filename.pdf'; // ダウンロード時のファイル名
let downloadLinkText = 'Download PDF'; // ダウンロードリンクのテキスト

fetch(filePath)
  .then(response => response.blob())
  .then(blob => {
    const url = window.URL.createObjectURL(blob);
    const a = document.createElement('a');
    a.style.display = 'none';
    a.href = url;
    a.download = downloadFileName;
    a.textContent = downloadLinkText;
    document.body.appendChild(a);
    a.click();
    window.URL.revokeObjectURL(url);
    document.body.removeChild(a);
  })
  .catch((error) => console.error('Download failed:', error));

download属性が効かない、うまくダウンロードできない場合の原因と対策

Webサイトからファイルのダウンロードがうまくいかない場合の原因には次のようなものがあります。

  • ファイルへのパスが正しくない
  • ファイルが存在しない、またはアクセスできない
  • クロスオリジン問題
  • ブラウザのセキュリティ設定

以下で詳しく解説します。

ファイルへのパスが正しくない

ファイルへのパスが間違っていると、正しくダウンロードできません。

aタグのhref属性に指定したファイルへのパスが正しいかを確認してみてください。

相対パスではなく絶対パスを使用すると、間違いが少なくなります。

ファイルが存在しない、またはアクセスできない

指定したファイルがサーバー上にない場合もうまくダウンロードできません。

サーバー上の正しい場所にファイルがあるか、そのファイルへのアクセス権があるかを確認してみてください。

クロスオリジン問題

aタグのdownload属性は同一オリジンの場合にのみ適用されるので、異なるドメインからダウンロードしようとしている場合うまくいきません。

Webサイトとダウンロードするファイルが同じサーバーの同じドメイン配下にあれば問題ありません。

ブラウザのセキュリティ設定

ブラウザのセキュリティ設定や拡張機能によってダウンロードができなくなっている場合もあります。

Chromeブラウザの設定についてはこちらのドキュメントをごらんください。

まとめ

このページではWebサイト上でファイルをダウンロードできるようにする方法とうまくいかない原因と対策について紹介しました。まとめると以下のようになります。

  • ファイルダウンロードはHTMLタグを使う方法とJavascriptを使う方法がある
  • HTMLの場合はaタグにdownload属性を入れるだけでいい
  • ダウンロードがうまくいかないときはファイルパスなどを確認する

ファイルのダウンロードはPDFファイルなどでよく使うので知っておくと後々仕事が捗ります。